WELCOME TO THE FAMILIES

上質な天然香料と最新の調香技術、そして、調香師たちの豊かなインスピレーションによって生まれるペンハリガンの香り。優れた調香師は香水にとって最も重要な香りのハーモニーを直観で理解し、香りを構成するための的確な香料を選ぶとともに、そのアコード(調和)に独自の変化と流れを作りだします。

ペンハリガンのフレグランスは、香りの濃度によってコロン、オードトワレ、オードパルファムに分かれています。また、香調によってシトラス、アロマティック、シプレ、フゼア、フローラル、ウッディ、オリエンタルと、7つのファミリーに分類されます。

EAU DE PARFUM

オードパルファム

オードパルファムには12~18%の精油が含まれます。つけた途端にヘッドノートが香り、20~30%以上の香りが最高18~24時間肌に残ります。オードパルファムをつける場所は、手首、鎖骨、デコルテ、太ももの内側、足首の周りなど、肌の近くで脈を感じされるところが最適です。耳の後ろは避けてください。

EAU DE TOILETTE

オードトワレ

オードパルファムと同じ香料が使われていますが、軽めの処方(精油の割合は8~10%)で、より頻繁にリタッチできるようになっています。「トワレ」という言葉は、フランス語のtoile(朝、ドレッシングルームのテーブルの上に置いてある小さな布)に由来します。

EAU DE COLOGNE

オーデコロン

コロンはもともと男性が使う香水とされていましたが、現在ではそうした認識も様変わりし、爽やかでライトな夏の香りとして女性にも愛用されています。精油の濃度は8~10%ですが、香りの強さはフレグランスハウスによって様々です。ペンハリガンのコロンは香りがしっかりとしており、爽やかな使い心地とともに、独特の世界観をお楽しみいただけます。

FRAGRANCE FAMILIES

フレグランスラインナップ

ペンハリガンで使用しているラインナップは全部で7つ。シトラス、アロマティック、シプレ、フゼア、フローラル、ウッディ、オリエンタルです。

CITRUS

フレグランスラインナップ

シャープでフレッシュな香りを特徴とし、レモンやライム、マンダリン、グレープフルーツ、オレンジ、ベルガモットをはじめとする伝統的な香料が使われています。ザボンやユズといった柑橘系の香りを使用することもありますが、その場合はネロリやプチグレン、オレンジブロッサムといった苦味のあるオレンジの木の香料を調合して洗練させます。

ペンハリガンのシトラス系フレグランスには、1902年に生まれた紳士用フレグランスの名作Blenheim Bouquet(ブレナム ブーケ)や、1996年に誕生した爽やかな感覚を楽しみたい男性・女性に大変人気の高いQuercus(クァーカス)などがあります。

AROMATIC

アロマティック

ハーブやグリーン系の香りが特徴。ウッディ、ラベンダー、ハーブや温かみのあるシトラスをブレンドし、繊細さとつけ心地を考慮して慎重に調合されています。普段使いに優れたフレグランスで、肌につけると体温とその人の持つ香りによって変化し、見事な調和をみせます。

ペンハリガンのアロマティック系フレグランスには、スタイリッシュで落ち着きのあるジンのカクテルがモチーフのJuniper Sling(ジュニパー スリング)があります。

CHYPRÉ

シプレ

素晴らしく魅力的な香調。シプレとはフランス語でキプロス(シプレ系の香水の使われる香料・オークモスが採取されていた地中海の島)を意味します。シプレといえば、1917年に発表されたフランソワ・コティのChypre de Coty(シプレ デ コティ)を発祥とする系統です。シプレ系フレグランスには、オークモス(樫の木の苔)が使用され、ラブダナムシステ(ハンニチバナ科)、パチュリ、ベルガモットのほか、ジャスミンやローズを調合することで独特の香りを生み出します。

ペンハリガンには、トレードルートコレクションのEmpressa(エンプレッサ)というシプレ系フレグランスがあります。

FOUGÈRE

フゼア

シプレの男性版ともいえる香調。香水の中ではもっとも歴史が古く、独特な魅力をもっています。現在、世界で主流の男性用フレグランスの多くはフゼアかフゼアをベースにしたもので、代表的な香りとして、シャネルのAntaeus(アンテウス)、ラルフローレンのPolo(ポロ)、ジェフリー ビーンのGrey Flannel(グレイフランネル)、また、多くの批難を浴びたファベルグのBrut(ブラット)があります。

ペンハリガンには、かすかにお酒の香りを感じさせるエレガントなThe Tragedy of Lord Geroge (ザ トラジェディ オブ ロード ジョージ)と、Lothair(ロタール)という、イチジクの葉にフィグミルク、紅茶が上品に香るフレグランスと、巨匠ベルトラン・ドゥショフールがサヴィル・ロウにあるアトリエに触発されて作ったSartorial(サルトリアル)などがあります。この香りは、2011年のニッチフレグランスのナンバーワンに輝いています。

FLORAL

フローラル

女性用フレグランスの伝統的な香調。

ロマンティックで、女性らしく、この上なくエレガントな香りです。

ペンハリガンのフローラルフレグランスには、繊細なスズランの魅力を爽やかに表現したLily of the Valley(リリー オブ ザ バレー)、気品あふれるローズの香り Elizabethan Rose(エリザべサン ローズ)、ホワイトフラワーのブーケを思わせるEllenisia(エレニシア)、などの数々の香りがあります。

WOODY

ウッディ

その名のごとく樹木の香りからなるドライでフレッシュな香調。フレグランスの中でも美しい香り立ちが特徴で、個性的かつエレガントです。香りをまとうと洗練された品が備わり深い印象を残します。

ペンハリガンのウッディ系フレグランスには、芳醇なブラックコーヒーの香りがただようEndymion(エンディミオン)や、シダーウッドとインセンス、サンダルウッドをブレンドしたOpus 1870(オーパス 1870)があります。

ORIENTAL

オリエンタル

フレグランスの中で最も奥が深く、豊かで官能的とされている香調です。バニラやアンバー、バルサム、インセンス、そして、貴重なウッドやムスクといった温かみのある香りが特徴で、香りをまとう人の魅力を大胆かつパーソナルに主張します。

ペンハリガンでは幅広い種類のオリエンタル系フレグランスを扱っており、ラムとバニラの艶やかなコンビネーションで幕を開けるClandestine Clara (クランディスティン クララ) 、ジンジャーとローズ、アールグレイティーが香るMalabah(マラバー)などがあります。